事前に評論家をドイツに招待して試乗、日本でも発売直前の7月にやはりどこかに評論家を集めての試乗会。
評論家の先生達は、「今度の新しいCクラスEクラスを超えた」とかこぞって大絶賛。
こういった評論家先生達の泣き所はメーカーの試乗会に参加させてもらえないと新車レビューもできないっていう事。
ビッグネームの新車レビューはそれなりに注目集めるので評論家先生達にとっては今が稼ぎ時。
発売前の新車に関してはメーカーからの試乗会の御招待受けないとレビューが書けない、つまりは仕事ができない。
こんな状況ですから悪口は書けないわけです。
メーカーも多大な投資して開発した新車の悪口書かれると困るわけで、経費書けてわざわざ悪口書きそうな評論家を呼びたくない。
提灯記事書かせる為の代わりはいくらでもいるし・・・。
そういった理由で現在、Cクラスの悪口というかネガティブなレビューしてる評論家先生の記事は本当に皆無。
7月中旬から発売開始ということですでにディーラーでは実車が展示、販売もスタートしております。
そこで試乗した素人レビューもすでにたくさんネットにでてきておりますがいかんせん、ディーラーでの試乗って近所をちょっと走るくらい。
私も今乗ってるS204を試乗して購入したくちですが、限定された場所での短時間の試乗でははっきり言って良く分からない。
プロならそれなりに短時間の試乗でも車の特徴を掴めるとは思いますが、プロの評論家先生達がメーカーの顔色をうかがわざるを得ない時期なわけでネガティブな事は書けない。
人それぞれでしょうが、嘘は書きたくないので良いと思ったところを書くしかない。
そんなわけで、W205の各種装備を絶賛する記事が乱立してるのかな?
実際、アルミと薄くても強度が出せるハイテン使ってボディが一回り大きくなったにも関わらず車重の軽量化に成功しております。
エンジンも燃費コンシャスな新設計のエンジンを新たに採用。
各種装備のアップデートと新規採用とみるべきところは多いのですが、肝心のスタビリティーとか言及している評論家はあまりおりません。
また、昨年末にアメリカの新衝突安全基準、4/1オフセット衝突安全試験でW204がpoor評価となった事はまだ記憶に新しいですが、今度の新しいCクラスでこの試験に対する対応がどうなったのか誰も言及していない。
ということは、まだ、対策できていなかったんでしょう。
これに対応するのは次回のモデルチェンジ、所謂後期型となってからかな?
評論家や雑誌のライターは誰もネガティブな事書けないので新しいCクラスの実像ってやっぱり想像するしかない。
短時間の試乗で分かることは限られるし、素人の試乗レビューって結局、自分が今、どんな車に乗ってるかで大きく印象も変わってしまう。
あてにならんわけです。
ということで、各種の情報や状況から自分で新しいCクラスはどんな車か勝手に予想してみました。
今回のモデルチェンジの特徴って以下の5件だと思ってます。
W204やW203乗ってる人やCクラスに乗り換えしたい人はこの5件が自分にあっているか、評価できるかで買い換え及び購入を決定すればよろしいのではないでしょうか?
1.エンジンの刷新
2.エアサスの装備
3.装備のアップデートと増加
4.ボディサイズの大型化
5.デザインの変更 (Sクラスチックに変更)
メルセデスって事前のテスト十分にやってますとか、発売前にCクラスで10万キロ試験したとか言うわりにはモデルチェンジ後の初期型では不具合多発するんですな。
W203の時はエアコン駄目だとか、エンジンからオイル漏れしてそれがECU壊すだとか有名な不具合ありました。
W204の時はそういう話は聞いてませんが、伝統的に初期型は避けろとメルセデス経験の長い諸先輩方はおっしゃってますね。
今度のW205はどうなのかな?
エアサスが気になりますね。
SクラスやEクラスにはずっと前から採用済みで、今回、初めてCクラスにも投入です。
C180やC200では従来の金属バネ、可変ダンパーじゃない普通のダンパーのモデルを選べますがAMGラインとかいうオプション選ぶとこの可変ダンパーとエアバネの組み合わせである可変サスペンション装着車となります。
私のC180AVは可変ダンパーでも無ければもちろんエアサスでもない普通のサスペンションでしたが街乗りでも硬さを感じない、高速道路の走行でもフラフラしないという絶妙のセッティングでした。
どちらかというと街乗りにセッティングしてますね。
高速道路だともうちょっと硬くしたほうがいいかな?
トータルでみると硬すぎず、柔過ぎずの絶妙なセッティングで買った時はさすがメルセデスと思った次第。
エアサスでこれがどうなっているのか?
ですが、長く乗る事を考えてエアサスの維持費を考えると通常のサスペンションの方がイイかな?
Sクラスではエアサス壊れると1本100万円とか言われてました。
4本交換すると400万円?
さすがにそんなことは無いかと思われますが、いずれにせよ高額修理費に成ることは間違い無い。
10万キロも走ればどうしたってダンパーなんかは経たってきますから交換したくなるのが常ですが、従来サスだと全部ダンパー交換しても15万円くらい。
エアサスだと40-50万円?
メリットと費用考えるとエアサスはやっぱり選べない。
ってなるんですな。
元々、カーブでロールしないっていう車では無いです。
それなりにロールしますがある点を境に踏ん張りますのでロールしても怖くないんですな。
イメージでいくとロール速度が最初は速くて、そのごゆっくりっていう感じ。
所謂、粘るサスっていう表現が適切か?
エアサスになってこれがロールしないようにセッティングされているんでしょうが、ロールが気になる人、ロールすると踏めないっていう人はエアサス選択は効果ありかも。
乗り心地に関しては今までのサスで十分快適というか、優れていると思ってます。
エアサスで劇的に良くなるとか考えにくいです。
今回のCクラスではエンジンは二つ用意してあります。
1.6Lターボと2.0Lターボ。
それぞれC180, C200,C250と分けて乗せております。
W204では上級モデルのC300に乗せた6気筒3Lモデル以外は全て同じ1.8Lターボ(M271)でしたが、今回はC180とC200でも分けてきました。
当然、1.6Lは経済性優先、2.0Lターボは動力性能優先といった棲み分けです。
W205(C180,C200,C250)に積んでいた1.8Lターボ(M271)は開発時期が比較的古く。
そのデビューは2002年頃だったか?
W203がデビューして2年目くらいに新エンジンとして登場しました。
当初はスーパーチャージャー装備でしたが、2011年にはターボ化。
W204の後期モデルチェンジのタイミングで採用。
新しいM272エンジンは2012年のEクラスで初めて登場した2.0Lのターボエンジンでより経済性が重視され、低負荷時にはリーンバーンと言われる薄い空燃費(ガソリンが少なくて済む)でガソリンを燃やす経済性に優れたエンジンと言われています。
もともとベンツのエンジンって街乗りや市街地での燃費ってそれほど良く無い。
ただ、高速道路をだらだらと巡航させると燃費は伸びる。
また、このクラスに採用されるエンジンって実用性重視でホンダのV-TECみたいに官能性に優れたエンジンじゃない。
モァーッと回っている、そんな感じのエンジンです。
M271もまさにそんなエンジンでしたが、今度のM272も結局は同様なエンジンの様です。
ただ、リーンバーン採用ということで高速道路巡航燃費はM271より良いでしょうな。
C180のM271で高速道路を90kmで巡航させると、1650RPMで瞬間燃費は20km/Lです。
コールドスタートでも80km/hで高速道路を100km程度走ればトータル燃費でも18.5km/Lに達します。
M272は高速道路90km/h巡航で瞬間燃費、23km程度にはなっているんじゃないでしょうか?
ATは同じ7速でギア比も同じだそうですから、高速道路試乗できる人はぜひこの90km/h巡航を今度のW205でも試してみてください。
80km/hで100km程度巡航すればトータル燃費でも20km/L超える可能性もあります。
2Lクラスで20km/Lの燃費は凄いです。
これは同じW204に乗っている人がW205を試乗した時の印象ですが、エンジンのピックアップは相変わらずの様子。
速度90km/h、1650RPMでゆったりと走行中、加速したいと言う事でアクセルを多めに踏んだ時、間髪入れずシフトダウンして加速するか?
W204ではワンテンポもツーテンポも遅れます。
以前に乗っていたアウディA3では、シフトセレクターにSモードというのがあってセレクターの取っ手にあるボタンを押しながらDモードから一つだけ手前に下げればSモードに変わりアクセル踏むのとほぼ同時、視線の変更無しにSモードに入れてバビューンと加速っていうのが可能でしたが、CクラスはこのSモードへの変更ボタンがシフトセレクターの下にあるボタン。
視線をずらしてボタンの位置を確認してから押さないとSモードに行けないんですな。
運転してみると分かる。
この違いは大きいです。
今度のCクラスもシフトセレクターの位置こそ変わりましたがSモード変更のここは変わらなかった様子。
Dレンジに入れたままアクセルをガバッと踏んでも反応が遅いのでSモードのスイッチも入れたい処ですが上記の通り、素速くSモードに変更できない。
結果、使わない。
私なんかSモードのしたことって最初の1ヶ月くらいだけ。
後は、使わなくなりました。
ここ、文句言ってる人いないんですかね?
同じ独車のVWやAudiでは普通に出来てることなのに・・・・。