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40歳のおっさんです。 デジカメ、ラジコン、車、子育てなど


by ossan2009
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自衛隊の戦闘機、F-Xの件

2030年代初頭から自衛隊の戦闘機の一部刷新が始まる予定なのですが、その代替機の話。
その代替機をどうするか?
自主開発するなら仕様決定から初飛行まで最近は10年以上かかるのが普通。
今年は2018年なので2030年から新型機の部隊配備目指すならもう待ったなしっていう状況なんですよ。

2000年から部隊配備が開始されたF-2戦闘機(マルチロール機ですが実質攻撃機として運用)の耐用年数が30年ということなので2030年から退役が始まる。
たぶん、耐用年数を延ばす為の改修とかして5年以上間違いなく延長させると予測してますがいずれにせよ刷新はしないといかん。
全部で94機あるんですな。

そのための選択肢として、現状では①国内自主開発、②国際共同開発、③米国製既存戦闘機の改修機を採用のほぼ三択だったわけです。

2030年と言えばもう残り12年しかないわけで1機120億円もする戦闘機を100機近く刷新するわけで戦闘機の調達コストだけ考えても昨今の情勢からみると一機150億円として100機で1兆5000億円くらい掛かる。
防衛省の長年の悲願である国内自主開発では開発費としてさらに2兆円程度がかかる見込と言われています。

国際共同開発と言ってもじゃあ、だれと協同するの?
戦闘機の刷新時期や国情、さらに求める性能っていうのはそれぞれ各国異なるので共同開発先を決める事って簡単じゃない。
とくに現在のF-2は対艦攻撃に特化した戦闘機でもあります。
ステルス性能を確保したうえにF-35には不可能な大きくて重い対艦ミサイルを4発、さらには自衛の為の空対空ミサイル2発を内蔵式のウエポンベイに収納したいとか言い出すともうそれだけで日本スペシャル。
共同開発してくれる国を見つけるのは本当に難しい。

一番現実的だと個人的に思っていた米国製既存戦闘機の改修機、実際、ロッキードマーチンがF22とF35を合体させた改修案w?
正式に防衛省に提案はしていたんですが、防衛省は正式にこれを蹴りましたな。
次期F-Xは国内自主開発でいくぞという防衛省なりのアピールなんでしょうか?

現状のF-2は三菱とロッキードマーチンの共同開発機ではあるのですが、実際はロッキードマーチンのF16の改良版、エンジンに至ってはGEの国内ライセンス製造であったわけで、日本メーカーはそれぞれロッキードマーチンには機体の、IHIはエンジンのライセンス料をGEに支払って国内生産しております。
そのF-2をどうするかにあたっては、1997年からの更新開始を目標に①国内自主開発、②既存機の導入の二択で揉めていたんですが、先ずは1986年12月の安全保障会議で①の「国内自主開発」から「国内自主」をとり、「開発」と決定、さらには「外国との共同開発」も検討とされ、「外国との共同開発? やっぱりアメリカと?」とか思ってたら予想通り翌年6月にワインバーガー国防長官が来日。
当時の日本では自主開発が困難とされた戦闘機のエンジンをアメリカが供給してくれる見通しもたたないなか、ワインバーガーに日本は技術的にも予算的にも戦闘機の新規開発は無理と指摘され、これを機に自主開発を正式に断念、米国との共同開発を決定。
その後は共同開発機の元としてF16を押しつけられ、その改良機であるF-2の開発費は全て日本側支払い、ただし生産の作業分担割合は40%が米国、開発で得られた技術は無条件で米国に提供するが日本は制限付きでさらに日本で生産する分には元であるF16に対するライセンス料も支払うという「なんだそりゃ?」的な合意を飲まざるえなかったという苦い記憶があるんですな。

共同開発条件の不平等さはおいといても、予算の都合からF16を元にして米国と共同開発っていうのはまあ、妥当な判断だったかも・・・。
と個人的には思ってます。

ただ、自主開発して「最強の戦闘機」獲得を目指した当時の防衛省としては噴飯ものな話であって今年、2018年は30年ぶりに巡ってきた「失地挽回」のチャンスなんですな。
一部では既に日本の自主開発は既定とか言ってる向きもあるみたいですが、前回のF-2の時も1986年12月までは「自主開発は既定」、「エンジンは米国が供給してくれる」っていう意見が主流だったんですよ。
今回は「エンジンはある!」っていう話にはなってますがねw

10月、防衛省は既存機の改修を提案していたロッキードマーチンの提案を却下して「開発」で行くと宣言しただけで、事態は1986年の10月と1mmたりとも変わってません。
開発というのが、「新規開発」なのか「既存機を元にした開発」なのかも未定。

前回は「自主開発」から最初に「自主」が抜け、「開発」とされ、そのうち「既存機を元にして開発」に変わったわけですからw
「既存機を元にして開発」が決定してからも、米国議会や商務省からの横やりで、貿易収支不均等問題と絡めて「米国での生産割合増やせ」だの、「高度な技術は日本には触らされるな」だの散々弄くり回された提案も日本が飲まざるを得なかったわけです。

あのときの日本と今の日本では何か違ってるのかな?
F-2の時の話を見てると防衛省が米国のペンタゴンや国務省と合意した話も、米国の商務省や議会の動き行かんによっては話が変わってしまうのが米国の怖さなんですよ。
大統領だって議会の決定に拒否権こそあるもののそこは政治問題、駆け引き横行でどう結果が転ぶかわからない。
そんな話に防衛力の要である「戦闘機選択」を任せてはいかんですな。

但し、今の日本に戦闘機を果たして自主開発できるのか?
最近の戦闘機は開発費の高騰ぶりから最低でも20年~30年は使用するのが当たり前。
となると、2035年から部隊配備開始したとして、2055年から2060年までは現役として日本の防衛にあたってもらわんとならん。
2050年の戦闘機ってどんなの?
仮想敵国もある話なので周りを見ながら20-30年後の未来を想定した要求仕様とか防衛省にまとめられるかな?
AIの発展も予想されるので、もはやパイロット要らんのでは?
っていう時代に突入するわけで・・・・。
2030年代以降登場するっている第六世代戦闘機に関しては米軍だって五里霧中ですよ。
自主開発するっていうのも良いわけですが、それを国内産業の維持だけを目的にするには事が安全保障の話なので優先順位は航空優勢の確保と、防衛力の維持なので。
先ずは性能に対する要求仕様がきちんと出来てるのかな?


日本が自主開発でいくのかどうかはこれから次第。
第六世代戦闘機に対する展望とかわからんです。

F-Xへの要求事項予測(私が勝手に予想。)
・ F-35以上のステルス性能
・ 戦闘行動半径 1000km以上(下記の装備状態で)
・ 対艦ミサイルASM-3を4発、AAM-4もしくはAAM-2を内蔵ウエポンベイに収納可能。
・ スーパークルーズ、20分以上
・ 後は採用年相当のネットワーク機能の付加

とくに現状はF-2が対艦ミサイル4発にAAM-2、2発を搭載可能、それで94機っていう体制ですからね。
対艦ミサイル2機しか積めないとなると空自の戦術そのもの替える必要ありますよね。


自衛隊の戦闘機、F-Xの件_a0114062_17060772.jpg
翼下に対艦ミサイルASM-2を4発、翼端にAAM-2(射程200km以下、亜音速)を2発装備した状態のF-2。
F-Xは新型ASM-3(射程500km、マッハ3.3で飛翔)を4発積めて戦闘半径が1000kmを超える戦闘機にはなるはず。(F-35には多き過ぎて積めない)。 かなり大型になってF-15より大きくなるか・・・?
レーダー装備で、一機が敵艦をロックオン出来ればそのデータを後方の複数機で共有してレーダー探知距離以外の距離からも対艦ミサイルが撃てる、ネットワーク機能を装備してるくらいはするんでしょう。
飽和攻撃の為にもASM-3、4発装備は必須でしょう。

自衛隊の戦闘機、F-Xの件_a0114062_17202434.jpg

自衛隊の戦闘機、F-Xの件_a0114062_17202549.jpg
空自の新型対艦ミサイルであるASM-3を2発にAAM-4を2発装備のF-2

ASM-3は射程がASM-2に比べて大幅に伸びたが重量も2倍近く増えた。その為、F-2では現状2発しか携行出来ない。







by ossan2009 | 2018-10-05 15:06 | 安全保障