タミヤ DT-03 ボールデフの再々組み立て ①
2017年 03月 15日
これはいかんと言うことで、再度ボールデフの組み直し。
左右のタイヤこそ逆転する様になったものの今度はデフの効き具合が左右で同じじゃないってことが露見。
左が重めで、右が軽めで結構差がある。
これはコーナーリングの左右で癖が出ちゃうレベル!?
なんとかせんと・・・。
原因はプレッシャープレートの精度差?
と言うことでボールデフを再度バラし左右共二枚のプレッシャープレートの研磨をし精度差を小さくする事に挑戦しました。

・ 「ギヤデフ」と「ボールデフ」の違い。
私、最初はこの違いの意味すら分かりませんでした。
どちらもデファレンシャル・ギヤという事で直訳すると差動装置ギヤ。
車が曲がった際の内輪と外輪のタイヤの回転差を吸収しモーター動力を左右のタイヤに有効に分配して伝える為の装置のギヤって事ですな。
ただ、その左右のタイヤに有効に動力を伝える方法っていうのが問題。
「ギヤデフ」ベゼルギヤと呼ばれる三つのギヤでこの回転差を吸収します。対してボールデフは左右から挟んだボール付きのプレートへの摩擦力で回転差を吸収します。
どちらも仕組みは一緒。
ギヤかボールで回転差を吸収します。
で、どちらも負荷が掛かっていないもしくは負荷の弱いタイヤに優先してモーターの動力を分配しちゃうんですよ。
デファレンシャル・ギヤって言うのはそういう仕組みなんです。
マシンを手に持ってリアタイヤの片方を手で掴んで止めると、逆のタイヤが二倍の速度で回転しちゃう。
具体例を上げると、サーキットでキツイカーブを曲がっている箱車なんかがコーナーリング中に遠心力で外側に車体が傾き終いには内側のタイヤが路面から浮いてしまう。
そう言う光景見た事ある方もいらっしゃると思いますが、そう言う状況でギヤデフもボールデフも浮いているタイヤにだけ動力を伝えちゃうんですよ。
路面にくっついてグリップしている外輪には動力を伝えていない。
これって速く走らせる為には意味ない事なのでギヤデフもボールデフもその機能を制限する。
ギヤデフならAWグリスを詰め込んでベゼルギアの動きを硬くする。
ボールデフなら左右のプレッシャープレートをバネで締め込みその間のプレートの動きを渋くする。
結果として路面にくっついているタイヤにも動力が伝わり車は前に進む。
左右の回転差の吸収と路面へ動力の有効な伝達はトレードオフの関係なんですな。
リアタイヤの回転差を吸収できないと小回りが利かず、コーナーリング速度が上がらない。
でも利かせ過ぎると今度は動力伝達のロスが大きくなる。
こう言う理屈聞いただけでもデフの効き具合に調節って言うのは状況を確認しながらの非常に微妙な調整がいるだろうなって予測がつきますでしょ?
ギヤデフとボールデフ、目的はどちらも同じですが、その回転差の吸収度合いの調整にいちいちギヤボックス割って、デフギヤを開いて粘度の高いグリスを使ってデフの効き具合を調整って言う時間も手間も掛かる事しなきゃならないのがギヤデフ。
それに対して一度組んでしまえばドライブシャフトを外してジョイントカップを抜いて六角レンチでデフの効き具合を調整できるのがボールデフ。
両者の差って「調整の手間」。
基本は此れだけ。
デフの効き具合ってコーナーリングに大きく影響する部分で路面コンディションに合わせて頻繁・積極的にデフの調整したいっていう人にはボールデフしか選択の余地はないわけです。
ただ、コーナーリング性能の調整にはデフ以外にもダンパーの調整、キャンバー角やトー角でも調整出来るわけで、手間の掛かるデフの効き具合は中庸に固定し、それ以外の要素で車のセッティングをするっていう方にはギヤデフ。
ダンパー、トー角、キャンバー角のセッティングをした上でさらにデフの効き具合も詰めて車の持つ最高のパフォーマンスをっていう方にはボールデフ。
一応、そう言う棲み分けになるのかな?
ただ、ボールデフのデメリットはパーツ数の多さから消耗品管理が大変って言うか難しい。 基本、左右からバネで挟み込まれたプレートをプレートに埋め込まれたボールを動かして左右のタイヤの回転差を調整しているという構造上、効き具合の調節はバネの締め付け具合で良い為、ギヤデフがグリスの重量なんかでしか調節出来ないのに比べ、より細やかに効き具合の調整が出来るって言うのメリットは確かにあります。
ただ六角レンチ回すだけと言ってもその調整はかなりシビア。
ロックレンチで目一杯締め込んでから半回転戻して10度閉めるとか・・。
気温や経年変化でオイルの粘度も変わって来るので毎回同じ結果が出るとは限らず、基本は走行毎の調節が必須。
緩すぎると即トルク抜けに繋がるので経験無いと調整出来ない。
分からなきゃ思いっきり締めとけだと、ギヤデフにティッシュ詰めてデフロックさせてるのと一緒。
機構が複雑でかつタミヤだと初心者向けには精度の低いパーツで組んだボールデフしか供給してくれないので有効に動作させるには組み上げるにも調整と経験がいる。
初心者はもう「黙ってギヤデフ」しか無いっていう状況です。
しかし、初心者向けのDT-03はドライブシャフトをユニバ化するとボールデフしか選択肢が無くなるというこの矛盾。
しかもボールデフのパーツ精度が低く取説通りに組んでも有効に動作するとは限らず、安定して性能出すにはプレッシャープレートの平面出し研磨が必須。
これは初心者には敷居が高過ぎですよ、タミヤさん!
私もここで偉そうな事を書いてますが調整仕切れるかどうかは全く不明。
インターネットで情報を得られたからこそ独りでここまでは理解で来ましたが、知識として得られた事と実践能力はまた別の話なので「私がボールデフを調整仕切れるかどうかは全く不明。」と言う状況です。
■ ボールデフの再々組み立て



先ずはバラして各パーツの洗浄と脱脂。
その後、プレッシャープレート2枚を、タミヤの400番→800番→1000番の順で水研ぎして平面を出します。


ガラス板の上に耐水ペーパーヤスリをテープで固定し水を付けながらひたすらプレッシャープレートの表面を円運動で研磨。
消しゴムで上から抑えて圧力がプレートに均等に掛かるよう心掛けます。
手動研磨なので結構疲れます。

右が400番で磨いたもの。
左が磨く前。

800番から最後は1000番でフィニッシュ

1時間位磨いたかな〜?
もう疲れたのでこの辺で打ち切り。
これって二駆のDT-03やDT-02、四駆のDF-02といったタミヤの初心者向けバギーのボールデフの定番チューンナップの様です。
ネットで見ると1500番まで磨いて鏡面仕上げっぽくしている人が大勢いらっしゃいます。
中には研磨痕が付くのを嫌って私は400番スタートですが地道に1000番スタートだって言う人もいる。
ここまでやる人は限られちゃうのか需要も少ないんでしょう。
問題視(一部のマニアに)こそされてるもののタミヤはおろかサードパーティからも高精度な代替えパーツが発売されていません。
で、皆さん御自宅で独りプレートをヤスリで擦っていらっしゃる。
その姿はちょっと侘しいか? 笑笑
でも大人の趣味ってそう言うもんです。
趣味ですからコストは度外視、時間だって好きなだけかければ良いのですが私に限っては根気が続かない。
1000番スタートとか私は無理でした。
今晩はここまで。
明日はグリスアップして組み立てです。

