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40歳のおっさんです。 デジカメ、ラジコン、車、子育てなど


by ossan2009
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洗車に関して。 ワックスの功罪

新車買うと特にそうなんだと思うんですが、できるだけ塗装の艶を維持したいと言うことで洗車グッズそろえたり、ワックス掛けたりするもんだと思います。
最近は新車のディーラーオプションでコーティングもあるのでそれを選んだりと、普通の塗装のままの特に手入れもなしにのる人ってそれほど多くはないと思います。

ある本によると、最近の新車塗装、メーカーのラインでのウレタン焼付け塗装は大変丈夫であってワックス掛けは言うに及ばずコーティングもまったく必要が無い。 とまで言ってる人がいます。
洗車してよく水を拭き取ればそれで十分だという話しです。
これって、確かにそのとおりかもって思う話ではあるのですが、水滴を拭き取る行為そのものが塗装面に傷を入れる行為であるってことが忘れられています。

実際に洗車したことのある人はわかると思うのですが、たとえコイン洗車場なんかの高圧水噴射で車のボディに水を噴射してもボディ下部の雨なんかの泥はね汚れは落ちません。
かなり丹念に高圧水を掛けてもボディ下部の汚れは落ちません、ぱっと見は落ちたと思っても白い布で水滴を拭き取ると布が黒く汚れます。
雨が降って路面にしみこんでいた油分が浮き上がってそれが泥や埃とまざってタイヤで跳ね上げられてボディ下部に付着してしまうんだと思います。

こういった汚れは結局、スポンジでこすらないと落ちません。
そのまま擦るとボディに傷が入るのでできるだけスポンジとボディに緩衝材を入れるという意味でシャンプーをよく泡立てて擦ります。
スポンジはまめにすすいで細かい砂の付着を洗い落とすよう注意を払います。
これができるだけボディに傷を入れないで汚れを落とす方法なのですがそれでも傷は入ります。
シャンプーを洗い流したあとはマイクロファイバークロスなどで水滴が残らないように拭き取ります。
この拭き取りも、まめにファイバークロスをすすいで砂噛みなどを防ぐように注意します。
しかし、これでもやはりボディを擦るといった性質上傷が入るのは避けられません。

結局、なにをどうやっても、いくら注意しても洗車すればするほど車のボディの塗装面には傷が入るわけです。
最初は目立たなくても、時間が経つにつれて(洗車するにつれて)細かい傷がどんどん入り、いわゆる艶ボケします。 1ヶ月に1回程度の洗車でも5年も経てばたいていは傷だらけで艶は新車時と比べ物になりません。
じゃあ、洗わなければ傷は入らない、もしくは最小限で済むと思いますが洗わなければ誇りだらけ、雨が降ればどろだらけです。
また、雨が降った後の水滴は乾くとデポジットと呼ばれる雨染み・輪染みとなってしまいます。
これはボディの残った水滴が乾いて、雨水に含まれる不純物、カルシウムなどが残りボディ表面にワッカ状のしみとなる現象をいいます。
ぱっと見はわからなくてもよく見るとたいていはどこの車にも残っています。
特に洗車頻度が低い車はボディ表面が汚れており水滴が流れ落ちずに大きな水滴となる傾向にあります。
またこの雨染みは塗装表面に固着して塗装表面の平面性を損ない雨後の水滴が流れ落ちずに塗装表面にとどまり乾いた後はワッカ状のデポジットを形成します。

雨が降った後はかならず洗車してボディ表面の水滴は残らず拭き取ると言う人ならこういった問題を避けることは可能だと思いますが、屋外駐車の人、屋外駐車じゃなくても生活で普通に車に乗る必要がある人ならこの雨後のデポジットの形成は不可避だと思います。

早い話、綺麗な車に乗ろうと思った洗車しないわけにはいかないし、洗車したら車に傷が入るってことです。 また洗車しても雨が降って乾くたびに雨染みがボディ表面に生じます。

ですから、最近の車の新車塗装がいくら丈夫であると言われていても、夏冬の温度差で微妙に伸縮する鉄板の上に乗っている以上はガラス並みの硬さの塗装(樹脂)を乗せるわけにはいかずある程度柔らかい性質が求められる以上は擦ったら傷が入ることは避けられないということです。
いくら丈夫になったっていってもその程度です。

そうなると、傷が入った物は隠す、埋める、削って平面性を出すなどなんらかの手を打たないと綺麗に光りを反射してくれないということになります。
ただ洗うだけじゃ、艶はどんどん落ちていくわけです。
福野さんの意見、何もしないのがベストというのははこの点で矛盾があります。
常時車庫保管、埃の多いところには駐車しない、雨の日には乗らない、たまにしか乗らないって言う人向けに限った話しです。
高価な旧車だとかを所有している人向けの話しでしょうね。
一般の人がいつも車をピカピカにしておこうと思ったらただの洗車だけでは駄目で、ワックス掛けなりコーティングなりして洗車傷を見えなくせざるを得ません。

ワックスは塗りこんで、磨く込むことにより傷を埋めて、一時的に平面性を確保して光りを綺麗に反射してくれます。

ただ、ワックスは施工してもつのはせいぜい2週間か3週間です。
古いワックスは一部は汚れを巻き込んでただの油滓となりボディに残りますので、なにも付けない時以上に洗車に注意を払う必要があります。
普通にシャンプーとスポンジで洗うだけでは足りずに定期的にボディ表面を専用のケミカルで油粕を拭き取る必要があります。
つまりはワックスを掛けることにより、ただの洗車の時以上にボディを擦る回数がどんどん増えていくことになり、それに比例してどんどん細かい傷を増やしていきます。
新車時は1ヶ月に一度のワックス掛けでピカピカと思えていたものが、3年も経てばワックス施工による傷付け行為で2週間毎にワックスを掛けても新車時ほどに艶がでないと思うようようになります。
これって経験したことある人少なくはないと思います。
by ossan2009 | 2011-01-04 10:37 |